最近はNISA(ニーサ)という言葉をよく聞くようになり、NISAを利用している人もどんどん増えていると思います。NISAは利用したほうがいい!お金が増えた!などよく言われていますが、投資をしたことがない人からすると本当に大丈夫なの?と、なかなか利用に踏み出せない方もいるかと思います。当記事ではNISAについて説明しますので、まずは制度の理解から始めましょう。

NISAを始めたいと思ったら。まずは制度をきちんと理解することが大事です。理解したら実際に小額からでいいので始めてみましょう♪
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NISAとは
NISAとは、小額投資非課税制度のことで、投資で得られた利益が非課税になる国の制度です。
NISAなどの制度を利用せずに投資で利益が得られた場合、通常20.315%の税金がかかります。一方、NISA制度を利用すれば、この税金がかからずに現金化することが可能です。そのため、この税制メリットはかなり大きいお得な制度になります。
NISAの概要
NISAの概要は下図の通りです。2024年に新制度となり、旧制度のつみたてNISAと一般NISAに相当する「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類の非課税枠が設けられています。旧制度では選択制でしたが、新制度では2つの非課税枠が一本化され、併用できるようになっています。
つみたて投資枠とは、長期にわたった資産形成を目的とする投資枠です。成長投資枠は投資方法の自由度が高く、つみたて投資だけでなく一括投資も可能です。また、投資対象商品も上場株式や幅広い投資信託から選択できるため、より柔軟に運用できます。
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
対象年齢 | 1月1日時点で18歳以上(成人) | |
年間非課税投資枠 | 120万円 | 240万円 |
非課税保有 限度額(総枠) |
1,800万円 (うち成長投資枠としての利用は1,200万円まで) |
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投資可能期間 | 無期限 | |
非課税保有期間 | 無期限 | |
投資方法 | 積立投資に限る | 制限なし |
投資対象商品 | 積立投資に適した 一定基準を満たす商品 |
原則制限なし※ |
※①整理・監理銘柄、②信託期間20年未満、高レバレッジ型および毎月分配型の投資信託等を除く
NISAの注意点!
元本割れのリスクがある
NISAで購入できる株式や投資信託は元本保証がなく、資産価値が投資した金額を下回る元本割れのリスクがあります。(元本割れとは、保有する商品の評価額が投資した資金を下回る状態を指します。)
ただし、資産や地域を分散させた積立投資を長期間続けることで、元本割れリスクを小さくする効果が期待できます。なお、元本割れした場合でも、売却しなければ損失は確定しないことを理解しておきましょう。もし元本割れした場合は、焦って売却せずに保有し続けることで、資産価値が回復し、上昇に転じる可能性もあります。
未使用の年間投資枠は繰り越せない
NISAの年間の投資枠は、使い切れなくても翌年には繰り越せません。年間投資枠を使い切れなかった場合、未使用の枠が残りますが、年間の投資枠はその年のみ有効で、未使用枠が残ったからといって、翌年には繰り越せないため注意しましょう。
損失が発生しても利益と相殺できない
NISAで損失が発生しても「損益通算」や「繰越控除」の対象外となっています。
「損益通算」は、複数の口座で生まれた利益と損失を合算する仕組みで、「繰越控除」は、損益通算しても損失があるときに最大3年間、その損失を繰り越して、翌年の利益から差引くことができる税金の負担を軽減することができる仕組みです。
NISAでの利益はなかったものとみなされるため、税金がかかりません。一方で、損失もなかったものとみなされるので、このように損益通算や繰越控除ができないルールになっています。
まとめ
今回は、NISAの概要について説明しました。
NISAを利用すれば投資で得た利益が非課税になるので、すごくお得な制度のため、普段から投資をしている人にとって使わない手はないと思います。しかし、投資をしたことがない場合、非課税になるといっても、あくまで”投資”になるので、リスクはあります。リスクはあるものの、投資をすることで、お金が働いてくれて、お金がお金を生み出すことになりますので、通常の投資よりお得なNISAを利用して投資をすることはおすすめです。
リスクもきちんと理解した上で、ぜひ小額からでいいのでNISAを始めてみましょう!
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